余命半年と宣告された彼女。自分の行動に後悔ばかりが募る彼。迫るは幸せな死か、それとも孤独な死か__。※他サイトにも投稿している作品です。
「私ね、癌なんだって。」
そう言えたらどんなに良いか。
でもそれはもう叶わない。
「好きな人が出来た。
お前と違って俺を頼ってくれる人。」
「…そう、じゃあお別れね。」
「っ…何も言わないのかよ。」
「言ったところで何も変わらないもの。」
「…そんなんだからお前とはやってられないんだよ。」
こんな会話をした後に話せるわけがなかった。