伊東ミヤコ
先輩に翻弄される、純真な後輩
駅の人混みに埋もれていた、背の小さな那智に差し出された、大きな手。
その手の持ち主は、同じ学校の高遠先輩。
那智の一途な恋心は、そこから始まることになる。
強引なキス、突然の「俺のもの」宣言。
優しい笑顔の中に時おり垣間見る、冷たい表情……。
少しずつ明らかになっていく先輩の過去と本心は、那智にとって、とてつもなく重いもの。
それでも、まっすぐな先輩への想いを貫き通す那智に、胸を打たれました。
もっともっと、幸せになってほしい。
どうか、先輩とのさらなる揺るぎない関係を、続編で見せてください。