一匹狼の帰る場所

作者涙華

恵まれた家庭に生まれたはずの零だが、そこに彼の居場所はなかった。
双子の弟の為を思って家を出た零だったがーー…?

切なくも美しく絡み合う様々な愛の形を描く…








愛想笑いなら得意だ。





生きていく術ならもう心得ている。





誰かに笑いかけてもらえたなら、





その人はもう、幸せなのだろう。





なら俺は、そんな幸せを与えてみたい。





俺が与えられなかったものを、







ーーー俺は…







与えてやりたい。