二条 光
君を忘れない
主人公を軸に、短編に関わらず幾人もの想いが交錯していて、誰の立場から見ても切なくなる作品でした。
彼はきっと自分のせいで彼女の貴重な時間を無駄にしてしまった、そんな風に思っていたかもしれませんが、彼との時間があったからこそ彼女の人生は有意義になったと思います。
きっと彼と婚姻関係になかったとしても、彼女はそうしたと思います。
それぞれがお互いを想い合い、相手のことを考えるがゆえにもどかしくなる。
それが本当によく描かれていました。
純愛と一口にいっても色んな形があるんだなとこの作品を読んで改めて感じました。
とっても素敵な作品でした。