百華
これぞ携帯小説!
まず、驚いた事は一ページ内の文字数の少なさ。
読みやすさはピカ一です。
けれども、天使、悪魔、魔法使いに騎士まで、所謂ファンタジーの王道で世界観も壮大なのに、この大きな風呂敷をどうやって畳むのか、後編の途中で、これ、本当に完結するの?と、何度も本気で心配になりました。
だがしかし。
如何なる魔法を使ってか、見事に綺麗に纏まっております。
ミラクル…。
凄い技術です。
描写が多すぎても読み辛い、携帯小説の難点を上手くカバーできてるのは、徹底的なキャラ作りと骨太な土台のお蔭かと思います。
少ない描写の中でも、キャラがちゃんと脳内妄想で生きてます。
そして、魅せる所はきちんと魅せる。そのメリハリが非常に上手い…。
ある所でお薦めされていたので気になって読んだのですが、期待以上でした。
もっと評価されて然るべき作品だと思います。
ただ、誤字がちょっと多かったので星を一つ減らしてしまいました。
辛くてすみません。