白龍の副総長と参謀が帰還し、ますます賑やかに。だがそれと同時に不穏な気配も……

大切なものは全て私の手から滑り落ちていく。




大事にしたいのに、いつも壊してしまう。





だったらいっそ……私が消えればいい。






白龍でもそうやって考えてた。





なのに……










「華、お願い。一緒にいて」





「華ちゃんはさ、他人のためならどんだけ自分が傷付こうが構わないって感じだよね」





「俺、お前がわかんねぇ……!」





「……少しは頼れよ」





「華さん。幸を悲しませないで下さいね」





「華っちは、優しいね。優しくて……とても残酷だ」









彼らは私を離す気はないらしい。





そして、私も……離れたくないと思ってるらしい。






どうしたものか。







「お前ら、なんか勘違いしてねぇか?」









元全国トップ暴走族総長のお話