NAO

永遠に好き
はじめに。
もう、これ以上のエンドはないというほどの、ハッピーエンドでした。

いつも璃子からの「好き」を聞いて安心していた遊佐君が、最後に、自ら、「好き」と言ったのには、遊佐君の前よりもずっと大きくなった璃子への想いの深さを感じました。

ただの好きではなく、「永遠」という言葉は、普段自分の気持ちをなかなか言わなかった遊佐君だからこそ、ラストに必然の重みを与えたと思います。

そして、最後まで、脇役が光っています。
これも、このシリーズの特徴です!
特に響は、ここぞという場所には必ず現れて、爆弾をしかけるのですが、璃子や遊佐君にとっては愛のある爆弾なのです。
響の良いところは、ある程度、二人の力にまかせているというところ。
きっかけは与えてあげてもいいけど、後は自分たちでなんとかしろよ、という暗黙のメッセージをいつも響から感じておりました。
けれど、これもひとえに、遊佐君と璃子なら大丈夫という、響なりの希望があるからなのでしょうね。
青春と友情と恋愛、全てが組み込まれた胸が苦しいほどに愛しい作品です!おすすめです!