栗栖ひよ子

もどかしいすれ違い
ミヤコさんの文章は、すらすらと読めて心地が良いです。

文章量が多いのに、情景が想像しづらい小説は多々あれど、
文章量が少ないのに、自然に想像の世界に入り込める小説はなかなかありません。

前者は、読むのに疲れてしまいがちですが、ミヤコさんの小説は、ストレスフリーで読めるような気がします!

洋楽のオシャレな雰囲気が、全編を通して伝わってきて、それもまた大好き。


ストーリーは、今回もまた、ヤキモキさせられました。

遊佐くんとの、世界の違いを感じたり、近くにいる女の子を不安に思ったり。

実際、菜乃子ちゃんみたいに考えられる女の子は少ないと思うし、好きだからこそ色んなことが不安になってしまう璃子には共感できました。

ただ、お互いに好き合っているのに、遊佐くんはクール、璃子は天然だからか、想いが通じ合っていなくて、すれ違ってしまうところは、読んでいてかなりもどかしく感じてしまいました。

だからこそ、ラストは感動しました。

二人の関係が、上手く続いて行きますように……!!