NAO

何度でも出会い何度でも恋をする
類と璃子の恋の完結編。
常に女の影が絶えない類に、今回も綾ちゃんという強敵が現れて、更に璃子と響はお互いの揺れる感情に気付いてしまい、もうドキドキの連続でした。
自分より固い絆で結ばれているような二人に嫉妬のあまり突き放してしまう類。
そして、璃子をいつでも支えて導いてくれる響。
危うい関係の中にも互いを思いやる優しさが根付いていて、身を引こうとした類も、二人とさよならを決めた璃子も、想いはあれど、応援する姿勢を貫いた響も、誰の目線でも感じる世界は温かく切なかったです。
最後のライブは、もう必然ですね。
璃子は類の歌声に憧れていて、恋をしている、それはきっと永久に変わらない。
複雑に絡み合った後の原点回帰は、もう、潔いほどにシンプルな恋の感情。
そして、類も璃子が好きな自分をちゃんとわかっていて、あえてそこで勝負をかけるところが、憎い。
けれど、そこまでに璃子を欲しがった情熱に、もう、類頑張った!と褒めてあげたいです。
二人はきっとずっとこんな風にぶつかっては恋に堕ちる、と繰り返していくんだろうなと感じました。
愛しくも人間らしいストーリーありがとうございました!