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泣ける作品です
マフィアと奴隷を主旨とした作品を読むのは、恐らくこの作品が初めてです。

今まで奴隷として働かされた陽来には、体に残る数々の傷と失った片方の腕。
これらが龍斗のせいとは言えませんが、愛し合っているのに、身分の違いで彼の母親に売られ、マフィアの奴隷として働く事になる設定は、海外だと現実味がありました。

結婚間近の幸せな生活が、一気に奈落の底に突き落とされた感覚に胸が痛みました。
身分の違いは、歴史上では当たり前ですが、この作品を読んでとても恨みました。

身分の違いが周りは認めてもらえない事を知る陽来が、直のことが好きで相思相愛でもすれ違う恋に悲しかったです。

マフィア掟を破った罰で、愛している女を自分の手で傷つける残酷なシーンは、直の気持ちを思うと辛かったです。

殺されるまでの3日間は、良い意味も悪い意味でも、濃密な日だと思います。
一見幸せそうでも、当人達は余裕すら無くて、お願い事も極普通の事で、涙無しではいられませんでした。

番外編の更新が止まっていますが、身を潜めながらの逃亡生活(?)が無くなって、幸せに暮らせる日が来ますように。