水のいろ

作者羽未

精神病者との恋。


朝目が覚めたら、目の前にうつろなまなざしの優樹がいた。


「優、なに?」


私の首に細い靴紐がのっていた。優はそれをバッと取り、私を抱きしめた。


私の心が冷える。絞め殺そうとしたんだ…。


「ハル…。」痛いくらいに抱きしめられる。


「愛してる…。」



どうしてだろう。こんなに好きなのに。


精神病者との恋。