久遠マリ

退廃した世界にいきる
革命軍と政府の戦いはよくあるネタですが、それを政府を中心として描くというのはあまりないので新鮮でした。
アクションらしいスピード感溢れるバトルの描写もいいと思います。


しかし、キャラが多すぎて誰が誰だか、性別がどっちだか途中わからなくなってしまいました。
個人的には、最初に出てきたのだから恭兵をもっと全面に出して彼の信条を強く強く表現すべきだったのではないかと考えられます。彼が主人公だろうなあ、彼の信条が軸なのだろうなあと考えながら読み進めていたのですが、これまた途中から誰を、何を軸にしているのかが曖昧になっていて残念だと感じました。
ラスト、王の動機も原因結果が明瞭でなくあっさりしすぎていたかと。

でもメッセージ性は十分、しっかりとこちらまで伝わってきました。


1Pの文字数や行間は、普段から詰まったものを読む私にとってちょうど良かったです。もう少し地の文や景色の描写を増やしてもいいと思います。
長々と辛口で続けてきましたが、磨けば磨くほど良い作品に仕上がっていくと思うのでこれから頑張って下さい。
文章、ストーリー、共に続きに期待しています。