「もう一度だけ、彼に逢わせて下さい。それで、ちゃんと消えます」
これは全てが手遅れで、どうすることもできない恋の物語。

「やっと逢えたね」

知らない女の子が僕の部屋に突然現れた。

引き篭もりの僕は、彼女が本来逢うはずだった人を探す手伝いをすることに。

共に行動していくうちに、僕は彼女のある秘密を知ってしまう。



僕たちはお互いを知らなかった。

でも、僕たちは確かにお互いにずっと片想いをしあっていた。

ありえない話だと僕たちも分かっている。



「もう一度だけ、彼に逢わせて下さい。それで、ちゃんと消えます」

彼女の小さな祈りが叶うとき、二人の別れがくる。

これは全てが手遅れで、どうすることもできない一つの恋の物語。