狼のように気高くて、ウサギの様に寂しそうなお前たちに、俺は―――――会えてよかった。
狼のように気高くて、
ウサギの様に寂しそうな
あいつらを見たとき、俺は直感で思った。
“こいつは一人にしちゃいけない”、と。
美しすぎる容姿を持った
あいつらの瞳は、
綺麗で、吸い込まれそうなのに、
深すぎて踏み込むことを許さなかった。
何処か近づきがたいあいつらに
近づいたのは単なる好奇心だった。
だけど今、はっきりといえる。
兄弟のように似すぎているあいつらに、
――――会えてよかった、と。