毎夜公園に足を運ぶ不思議な少女、四ノ宮美琴。東日本を代表する暴走族の総長、柊叶人。手を伸ばした先は、空虚か、それとも———
あの日俺は、愛していた女を失った。
ずっとそばにいた女を守ることができなかった。
そしてあの夜、不思議な雰囲気を持つ女に出会った。
その出会いが俺をどこへ導くかはわからない。
少なくとも俺は、あの夜にお前に出会えてよかったと心から思う。