「来いよ」
彼はそう一言だけ言うと右手を差し伸べてきた
私は彼の手をとると懐かしいきもちになった
………幼稚園の頃もこんな事あったっけ
彼は私の手をしっかり握ると歩き出した
ずんずん、ずんずん森を抜けてく
抜けた先には沢山の向日葵の姿があった
「綺麗な所だね」
「そうだろ。俺が見つけた秘密基地だから」
「ほんと…綺麗」
「お前覚えてるか?ここでの約束」
……………約束…………
したの?私が?
「覚えてねぇなら思い出させてやるよ」
「………っん」
その言葉が聞こえて気づいた時には
彼の唇と私の唇が重なっていた