「不器用だね」
「まぁ、嫌いじゃないけど?」
「ほら、こっち来れば?」
「特別な」
「ずる賢いよね」
「あたしは嫌い」
「その顔に皆騙されるんだ」
「だから、狡いってば……」
「そろそろ、気づいたら?」
そう言って笑った君は誰よりもかっこよく見えた。