己末 一慧
心のままにが難しいからこそ…読む側に響く作品
読ませていただいて感じたこと。
“リアルに感じられる心をきちんと描いてある”
現代の中にいきなり現れた非現実をどう書いてゆくのだろうかと、まず興味から入ったのですが、丁寧に主人公の心を綺麗なものだけじゃない、葛藤も醜い部分もちゃんと書かれてあり、設定も必然的に“ああ、だったらこう思うよね”と、共感、納得して後半は入り込んでいました。
友達や家族、周りの大切な存在の温かさ、自分で選ぶという責任に対する何か大事なものを気付かせてくれる作品だと思います。