不思議な彼
日替わりで相手を変えている男。

一体彼はどんな男なのだろう、と興味が掻き立てられます。
が、彼についての描写はあまりなく、しかも感情は全く読みとれない。

物語は、各々の女性視点で書かれているのです。

もしかして、「彼」って一人じゃなくて、何人もいるのでは?

そんな違う見方も出来るかもしれません。

それほどに、読者に想像する余地を与えてくれているのです。

ずるい男だと思うのに、不思議な魅力を持った彼に、読んでいる方も惹きつけられてしまう、そんな読後感のお話でした。