二人の女神に捧げる音

作者紫呉 蜜姫




"私、先輩の音大好きです!"

君は俺に無邪気な笑みを浮かべて言った。




"先輩、私じゃ先輩の寂しさを

埋められないですか?"

君に似たあの子は涙を耐えて

俺に切ない笑みを浮かべてそう言う。





を忘れられない俺に

あの子の側にいることが許されますか?


あの子の側にいる俺を

は許してくれますか?