君の想いの行先には

作者

ナルとハルは幼なじみ。高校生までを共に過ごしてきた。高校の卒業式、いつも感情表現しないハルがナルにキスをした。ハルの本心を聞けないまま大学生活が始まってしまう…







君のことは何でも知っているつもりだった




誰よりも




君のことを理解しているつもりだった






君の性格、癖、ふいに見せる笑顔

好きなもの、嫌いなもの






けれどただひとつ






君の本当の想いだけは何も知らない




いや、…





私は何も分かってなかったのかもしれない




-想いの行先はどこですか?-






『俺だってもう子どもじゃないよ』