君が笑いかけてる空が好きだった。

作者海月

普通の生活を楽しむ高校三年生の‘あー君’
もうすぐ死んでしまう‘君’
僕達の間には名前なんていらない、
僕達が名前で呼ばないのは
もっと特別な理由。

君が笑いかけてる空が好きだった。


君が居ない今、僕が悲しんだり苦しんだりすることは無かった。


出来なかったんだ。涙を流すことが。


泣いてしまったら思い知らされてしまうようで、


君がいないことを―――。