流星
笑顔のままで
異性との出会いや誘惑も多い芸能界に身を置いている、男性バラエティタレント。
そんな彼の好みのタイプは、ガリガリの美女よりもなんと「ぽっちゃりした女性」。
彼はある日、オリンピック候補である女子柔道選手の元を訪れます。
彼女は重量級の「ぽっちゃりとした女性」。
タレントの地位を悪用すれば、次の機会を設けることはもったたやすかったはず。
ですが彼はそうしませんでした。
なぜか?
彼女を本気で好きになってしまったからです。
一方彼女は重量級選手ゆえ、自らの体型に大いなるコンプレックスを抱いています。
かつてその体型が理由で、つらい失恋の過去も。
そんな彼女ですから、人の何倍も恋には臆病になっていました。
幸いにも柔道の監督さんにも理解してもらって、二人の関係はいい方向に・・・。
不安ばかりでなかなか前に進めない二人でしたが、読みながら読者の皆さんも優しく見守っている姿が目に浮かびます。
彼女が青春をかけて取り組んでいる柔道も、適所にうまく描かれていて、恋と競技の両立もいいバランスでした。
安心して読むことのできる作品です。