作品コメント
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- 流星
笑顔のままで
異性との出会いや誘惑も多い芸能界に身を置いている、男性バラエティタレント。
そんな彼の好みのタイプは、ガリガリの美女よりもなんと「ぽっちゃりした女性」。
彼はある日、オリンピック候補である女子柔道選手の元を訪れます。
彼女は重量級の「ぽっちゃりとした女性」。
タレントの地位を悪用すれば、次の機会を設けることはもったたやすかったはず。
ですが彼はそうしませんでした。
なぜか?
彼女を本気で好きになってしまったからです。
一方彼女は重量級選手ゆえ、自らの体型に大いなるコンプレックスを抱いています。
かつてその体型が理由で、つらい失恋の過去も。
そんな彼女ですから、人の何倍も恋には臆病になっていました。
幸いにも柔道の監督さんにも理解してもらって、二人の関係はいい方向に・・・。
不安ばかりでなかなか前に進めない二人でしたが、読みながら読者の皆さんも優しく見守っている姿が目に浮かびます。
彼女が青春をかけて取り組んでいる柔道も、適所にうまく描かれていて、恋と競技の両立もいいバランスでした。
安心して読むことのできる作品です。 - 紫宇
彼の一目惚れは必然でありました。
バラエティータレント(男性)と、柔道選手(女性)の出会い。
彼の一目惚れは必然でありました。
なぜなら彼の好みは「ぽっちゃりした人」、だったのです。
芸能人の彼には彼女にアプローチするチャンスが何度もあるのですが、それをまったく利用せず、彼は正面からぶつかっていきます。彼のとる行動一つ一つがあまりに男らしく潔いので、バラエティータレントの彼のほうが格闘家に見えてきました。
物語が進むにつれ、彼に惹かれているのは彼女だけではなく... あれ? 私?(汗)
逆に強いはずの彼女は可愛らしいのです。
傷つけられた過去の恋に怯え、練習後の汗臭さを気にして、好きな人の前で少しだけ化粧をしたい。
好きな人の前で、自信のもてない女の子の気持ちがとてもリアルでした。
13Pと言う短い中、奇をてらうことなく上品で丁寧な描写にて、優しい気持ちにさせて頂きました。
安心して読める文章に乗ると、行間に背景までが鮮明に浮かぶのが不思議です。
普段は社会人野球をテーマにした作品を書かれている作者様の、実はレアな設定なので、一見の価値が御座いますよ(コッソリ)