君は僕の部屋の地縛霊になった。
何をきいても応えてくれない。
ただその猫のような瞳で見つめるだけ。
その瞳が大好きだった。こわかった。愛しかった。
君を愛してた。
だけど裏切った。傷つけた。
そのことが辛くて、僕はひたすら逃げることしか考えてなくてさらにきみを傷つけた。
大好きだったから、忘れたかった。
君の存在から逃げようとした。
重たすぎる君への気持ち、重たすぎる君からの愛、全部こわくなってしまった。
一番大切だった人を、一番最悪な方法で傷つけた。
壊れていく君に、気づかないふりをした。
壊したのは僕なのにね。
君は、僕をまだ愛してるの?それともうらんでる?
確かに愛していたのに。
君と向き合うには、明らかに遅すぎた。