花火が死んだ。僕の元カノ。とても愛してた。だけど裏切った。傷つけた。そんな花火は今僕の部屋にいる。あのころ言えなかったこと。気づけなかったこと。全部もう遅いのに

君は僕の部屋の地縛霊になった。

何をきいても応えてくれない。

ただその猫のような瞳で見つめるだけ。

その瞳が大好きだった。こわかった。愛しかった。

君を愛してた。

だけど裏切った。傷つけた。

そのことが辛くて、僕はひたすら逃げることしか考えてなくてさらにきみを傷つけた。

大好きだったから、忘れたかった。

君の存在から逃げようとした。

重たすぎる君への気持ち、重たすぎる君からの愛、全部こわくなってしまった。

一番大切だった人を、一番最悪な方法で傷つけた。

壊れていく君に、気づかないふりをした。

壊したのは僕なのにね。

君は、僕をまだ愛してるの?それともうらんでる?


確かに愛していたのに。


君と向き合うには、明らかに遅すぎた。