みち

ココロ、というもの。
前しか見えなくなっていると、良くも悪くもそれしか見えなくなっていくものです。
人間誰しもそういう部分はあると思うのです。
良い時はそれでも良いのかもしれない(傍から見たら、とかは置いといて)
けれど。
ひとたび、何かに捕らわれてしまうと、どうにもこうにもループに陥ってしまうもの。
その“何か”というのは、案外自分自身の心なのかもしれません。

人の目が気になるのは人として当たり前で。
けれど、だからと言って、自分の心をだまし切ることもできない。
心、と言うものは複雑で。だからこそ、信じるべきものを見出すのに時間がかかる。
人間関係というのは、片側からだけではだめで、双方向からの想い合いなのだな。

短いストーリーの中に、ぎゅぎゅっと心が詰まった作品でした。