私を愛してると囁く彼のとなりにはいつも違う女の子がいる。
神様なんて不確かなものがこの世に存在するなら
きっとこの男こそが神様なんだろう。
絹みたいに細くしなやかな黒髪
陶器みたいな白い肌
高校2年生にして完成されてしまった体付き
切れ長で吸い込まれそうな瞳
街で一目見た瞬間から
私の心臓はずっとナオに握られている。
「レイは、僕の彼女」
そうやって紹介するくせに隣にはいつも違う女の子がいる。
世界で1番貴方のことを思ってるのは私なのにどうして私だけを見てくれないの?
2019-04-03 start