さいとうくん。

作者実梨

昼休みが終わりかけて5時限目が始まる2分前。今日もさいとうくんは、ふらりといなくなる。――君が屋上のドアを開けるその瞬間まで、僕は透明だったような気がするんだ。

昼休みが終わりかけて


5時間目が始まる 2分前



今日もさいとうくんは


ふらりといなくなる












君が屋上のドアを開ける


その瞬間まで


僕は透明だったような気がするんだ







2011.06.17~