苦しい毎日から逃げ出したくてまったく知らない町に飛び込んだ戻りたくない。「じゃあうちに来いよ」そう言って私の手を握った君の手は温かかった—。
「お前、行くとこないの?」
そう言って私の手を引いた君。
苦しくて、逃げ出したくて、冷えきっていた私の心を
そっと、その手はやさしく温めてくれた—。