モブ、ヒロイン目指します。
「…ごめん、少しだけ我慢して」
それは、ありえないはずのシチュエーション
混乱する頭と、落ち着くことを知らない心臓
目の前には、いい匂いしかしない爽やか好青年
※おかしい、私モブだよな
見つめられれば動けなくなって、
優しく微笑みかけられれば体温は上昇する
「なれたらなってみたいものだけどね」
この人の前でモブのままでいたいと思う人なんて
きっといない
2019.8.27