福子

言葉の箱
夢堂さんの作品は、間違いなく芸術で、まるで、写真を眺めているような気持ちになる。


しかし、夢堂さんの詩の魅力は、美しさだけではない。

『言葉の箱』ともいえる、一つ一つの作品に心を浸していると、自分もその場にいるような錯覚に陥る。


子供になっていたり、花を愛でていたり、届かぬ想いに涙したり。


人間の持つ、すべての感覚を引き出してくれる、『言葉の箱』。

スラスラ流して読むものではない。

一つ一つに心を浸し、目を閉じ、世界に身を置く『物語』なのです…。