10年目に見つけた彼は…。住む世界が違うって…。彼は…背中に龍を背負っていた…。
夜の繁華街で龍陽(りゅうひ)を見た。
幻…?いや、本物だ!
「龍陽…?」
龍陽の名前を呼んだ私を見て、一瞬龍陽の目が止まったのがわかった。
でもすぐに目をそらせ、まるで知らない人に会ったかのように…龍陽は去って行った。
龍陽…。
それは…私の大切な初恋の人。
龍陽が突然私の前からいなくなって10年…。
そう10年目に私は龍陽を見つけた。
でも…龍陽は…。
私とは住む世界が違う人になっていた…。