運命の相手に告白するまでの、切なくて、だらだらしてて、あたたかい、高校生活の物語です。

こごえそうな指で

ライターをつける



ふるえる線香花火



パッと明るくなり

さびしい火花が

雪を照らした



ヒロミとの日々が

火花のひとつひとつに

映し出される




そして



花火の先で

紅く輝く一粒の涙が



音もなく



雪へと溶けていった