声の出せない少年は不運なことに、抵抗できぬまま監禁される。目的は何、そう聞くことも出来ずされるがまま。殺されないだけ流される方がマシ。そう思っていたのに…。
「馬鹿だね」
こんなにも唆る子……初めてだ。
「一生僕の傍にいるの、逃がしちゃあげないから」
狂気じみた青色の瞳に捕らえられた。
その日から僕に"自由"などなくなった。