さようなら。【完】

作者雨野詩萌

私たちは、真っすぐに愛せない、生きられない。
主人公に依存する少年×嘘を吐き続ける少女×…。
歪んだ想いが交錯する。

「奏汰が好きだよ。」



私はまた、嘘を吐く。





「詩帆のいない世界なんていらない。」



「死ぬのは俺を殺してからにしてね。」



「嘘でもそんなこと言わないで」




「一緒に死なない?」




「一生大切にするから。」





さようなら。





歪んだ愛の行く末は。







*これは、自殺を推奨するものではありません。