謝花 えりり

ケータイ小説達に読んでほしい物語
たった13ページなのに、
見事に起承転結があります。


まずタイトルのネーミグセンスの勝利。
Eらんどという架空のサイトのお話しですが、
○らんどで小説を書いてる方なら
指を止めて内容に興味をそそられる事間違いなし。


本作は、甘酸っぱい恋愛の要素に含め
架空のEらんどが孕む問題点や
ランキングのからくりをブラックユーモアで
皮肉る問題提起作品でもあります。

このあまりに相反する二つの要素を、
一つの作品のなかに絶妙のバランスで
共存させている。

普通に風刺したのでは角が立ちそうな
内容を、ケータイ小説に無関心な男を主人公
に据える事で読者を客観視、そして共感させる
事に成功。

最後はとどめとばかりラブできれいにまとめ、
後味の悪さは一切残りません。

これを13ページでやってのけてる。
思い付きそうで、思い付かない。
書けるようで、書ける作品でもない。
見事です。


これは私の物語でもあり、そしてきっと
あなたの物語でもあります。