友達・恋人・家族
高校進学、クラス替え、新しい友達、好きな人

――馴染みのある人間社会の中で繰り広げられるラブストーリーの中に、

切ない想いと家族という存在の重要さが織り交ぜられている、素敵な作品です。

親だって働く前は衝動的に生きる学生だった。

親だって夫婦になる前は情緒不安定な恋人だった。

親だって人の親になる前は無力な子供だった。

私達が親になる前に乗り越える経験と、親になってから乗り越える経験は、大きく違うものかもしれないけれど、

その根底にあるのは人を愛すること。


大人だって、子供だって、誰かを愛することは勇気と覚悟のいるもの。

だけど、愛しい気持ちは何よりの、生きていく糧になるのだと感じました。

片想い中の学生さんだけではなく、大人も存分に楽しめる作品です。