菜子

わたしの世界に色を塗って。
わたしの世界に色を塗って、
あらゆる場面を彩って、

全ての瞬間が輝くように。

凛とした透明感のあるこの表紙からどきどきしながらページを開けば。

広がるのは優しくて時に残酷なひとの心。いつだって誰もが求めているのは愛する心だと、そしてひとを愛すれば優しく、強くなれるのだと、そう感じる作品でした。

特に印象に残ったのは主人公のゆきちゃんが、物語を通して、恋をして、愛して、その根本から強くなるところ。親友の純ちゃんとや千鶴ちゃんとたくさん傷ついて傷つけながらも懸命に諦めない努力をするところ。

上下巻とも読めない展開に翻弄されながらあっという間に読み終えてしまえる。それなのに深く心に残る、すごくすごく素敵な作品です。

心よりおすすめします!