NAO

打診打算のない痛いほどの真っ直ぐさ
唐突とも取れる幾度もの「水沢くん好きです」は、葵の真っ直ぐさが現れています。

そこには、相手にどう思われたいとか、振られたらどうしよう、とかそんな憂いは微塵もない。

まさしく、伝えたいから、伝える。

片想いの極意を感じさせられるお話でした。

別の見方をすれば、そんな葵は痛々しく空気が読めない女の子かもしれない。
けれどもう一方では、そんな向こう見ずさを羨ましく感じるのです。

それは、心のままに行動できたら、という感情を誰しもが持っていて、葵が気持ち良いぐらいにそんな感情を体現してくれているからであろう。

個人的に葵の存在が水沢兄弟の仲を修復する描写が好きです★