転ぶ事などなんの恥でもない、
そこから起き上がらない事こそ恥
男は言った ――
”このまま野垂れ死にしたくないなら
この先の運命は自分で切り拓くしかない”。
そして ――
”俺はどん底から自分で這い上がるくらいのド根性を
もった奴になら、喜んで力を貸す”と。
父が警察に掴まったと同時に
その束縛から逃れはした
悪夢にうなされる毎日に精も根も尽き果て……
投身自殺を図った。
しかし、色んな偶然の悪戯で九死に一生を得。
男の力強い助言を支えにもう1度頑張ってみようと
立ち上がる ――。