ただひとりの家族、母であった祖母を無くし、立ち直れないまま遊ぶようになってしまった主人公。わたしにはもう、誰もいない。
私にはもう、あなたしかいない____。
女手一つで私を育ててくれたのは、実の父でも母でもない、おばあちゃんだった。
私にとっては、母のような存在だった。
私のお母さんだった。
私を守ってくれていた大きな存在が2ヶ月前に消えた。
大学に通う杉田由香梨(すぎた ゆかり)。
まだ立ち直れず、心の切り替えができないまま。
お帰りを言ってくれる人のいない家に帰るのは気が重い。次第に由香梨は外で遊ぶようになり____。