『あなたたちが生まれた日はね、冬の寒い日だったのよ』
私たちのお母さんは、よくこの話をしてくれた。
『三つ子だからねぇ。結構大変だったのよ?みんななかなか出てこなくって』
そう言っているお母さんの目はすごく優しくて。
『朝から雨が降っていたの。だけど、いつの間にか雪になってたわ。それから、だんだん雲の切れ目から太陽の光が見えて。とても綺麗だったわ…光が雪に反射して、まるでダイアモンドのように輝いてた』
だから、私たち三つ子は
上から順に"雨美子""雪美子""日美子"って名前になった。
ちなみに私は雨美子だったりする。
※隣人シリーズで三つ書く予定です。
作品一覧から物語が始まってます!