出会いは雨の日に。 ―隣人は腹ぺこ小説家―

作者弥都

アパートの隣人とおかしな出会いをして、お互いに大切な存在となっていく物語です^^

『あなたたちが生まれた日はね、冬の寒い日だったのよ』





私たちのお母さんは、よくこの話をしてくれた。





『三つ子だからねぇ。結構大変だったのよ?みんななかなか出てこなくって』





そう言っているお母さんの目はすごく優しくて。





『朝から雨が降っていたの。だけど、いつの間にか雪になってたわ。それから、だんだん雲の切れ目から太陽の光が見えて。とても綺麗だったわ…光が雪に反射して、まるでダイアモンドのように輝いてた』





だから、私たち三つ子は


上から順に"雨美子""雪美子""日美子"って名前になった。





ちなみに私は雨美子だったりする。












※隣人シリーズで三つ書く予定です。

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