侯爵令嬢なのに、令嬢らしからぬ行動を取り続けるライラ。
現執事である爺やが後任に推したアストン。
初めは、2つ年上である彼には荷が重いと思い、すぐに辞めるだろうと嫌がらせを始めたライラに対し......
「ええ加減にせぇよ!箱入り女っ!」
口調荒く注意され、その日から興味を持つ。
「嘘のような笑顔を向けられるより、ずっと良いわ」
共に過ごす内に惹かれ始めるライラとアストン。
でも、身分差という壁が二人の前に立ちはだかる。
縁談の話を知らぬ間に進められ、ライラは酷い目に遭う。
ライラの泣いている姿を目にしたアストンは、駄目だと分かっていながらも自制が利かなくなり......。
父や兄、使用人達にも言えない、恋心が動き出す純愛ラブストーリーの前編がここに始まる。