彼女依存症

作者くう

女なんて一回限りの使い捨てだった俺が
嫉妬で彼女の皮膚を食いちぎるぐらい噛んで
口の中に広がる彼女の血さえも愛おしくなるなんて
誰が想像しただろう。

初めて恋した相手は


地元で有名な族の副総長だった。


男女共に注目される容姿に魅惑の低音ボイス


彼が他の人より束縛が強いのも普通のコトだと思っていた。


全てがハジメテだから...


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「最低な奴」


っていう言葉が褒め言葉に感じるほど汚い世界で生きてきた。


女なんて一回限りの使い捨てだし、


喧嘩だって相手がどうしたら苦痛で顔を歪めるのだろうって思うと楽しかった。


そんな俺がまさか自分の彼女に甘々になって


そのうち彼女が他の男と話しているだけで


嫉妬で彼女の皮膚を食いちぎるぐらい噛んで


口の中に広がる彼女の血さえも愛おしくなるなんて


誰が想像しただろう。