小学生の頃、漫画を読んでは恋愛に憧れていた女の子がいた。
そんな女の子も中学1年になり、
席替えも度々行われる。
何回くじ引いても何回も席替えしても
どうしても隣の席にいる男の子はいつも同じ人だった。
不思議だな?とも思いつつも女の子はそこにいた。
女の子の名前は美奈子。
顔は可愛い系で身長が148センチ。
小学生の頃、男子と話してると女子から影で色々言われてから男子が苦手になり、男子に対してそっけなくするようになった。
その何度も同じ席になる男の子は関くん。
学級委員長を任され、しっかりしてるが人の話に流されやすい。骨が弱いのか牛乳をよく飲んでるのに骨折を何回かする人。美奈子がそっけなくしても優しく接してくれる。
ある日
その男の子が前の席にいる女の子と楽しそうに話したりしてるのをみてるだけでモヤモヤするようになった。
この気持ちは何だろうとテスト前なのに頭の中ぐちゃぐちゃで考えられない。
後ろの席にいるミミはもう勘づいていて好きなんでしょ?と言うけれど
そんな場合ではない。テスト!!この学年で最後のテストなんだよ!!!!!!という気持ち。
私、好きなのかな?関くんのこと考えるとドキドキする。どうかしたかのようなフワフワ浮いた気持ちになる。
これが好きってことなのかな?って思った。
とある日、ミミがからかって関くんの前で
美奈子、関のこと好きなんでしょ???
と言う。
答えに困った私はつい
べ、べつに好きじゃないもん。
と言ってしまう。
傷つけちゃったかなとあとで後悔するにも
後悔先に立たず。
バレンタインも渡せず
どうしよ。もしクラスが違っても印象に残る女の子にならなきゃ。と焦り考えたのは…
終業式の日に女子に渡そうとしていた手紙をみんなと同じように関くんに渡そう!!
そう決めた。
そして勇気出して
関くん!あのこれ読んで!!ってニコって笑ったら
ありがとうと受け取ってくれた。
嬉しかったけど
内容は普通の友達としての手紙にしたつもりなのに……
まさかこんなことが起きるなんて思ってもなかった。
中学2年生。春。
ミミと一緒に始業式に行った。
そしてクラス替えの紙を手に取った。
関くんとは隣のクラスだ。
愕然とする。
ミミもなぜか愕然としていて
なぜか聞いてみると
好きな人が私と同じクラスでミミが隣のクラスだと。
ん??と思い、クラス替えをよくみると
ミミと私の好きな人が同じである。
2年1組と2年2組である。
お互い複雑なまま教室に向かった。
やはり私の好きな人、関くんは学級委員長になっていた。
学級委員長の集まりがあり、その時
関くんは私からもらった手紙を筆箱の中に入れといたのである。
それを他の男子が見つけ、
これ好きってことじゃないのー?と冷やかした。
関くんは驚きで放心状態になった。
そのあともからかわれ、
次の日
廊下に立って2年1組と2組の間にいた。
私はいるのを見てびっくりし、こちらをかなり見てくる。
好きってバレたくないためにわざと下を向いて教室に入った。
関くんはどう思ったのだろう。
席に座ってからも関くんが頭から離れず、ずっとドキドキしてる。
廊下をみたらもういなかった。
もしや、私の思いに気づいて確かめにきたのかな
私のために廊下にいたのかな?とか自惚れた考えをした。
そうやって妄想を膨らましてた。
ミミからお願いがあり
4人で遊ばない?とのこと。
誘ってもいいがミミの好きな人は来るようなタイプではないのである。
謎めいた人である。
ひとまず、関くんを誘う。
関くんはミミの好きな人、ゆうしがいいと言うのなら行くとゆう返事だった。
けれど、やはりミミの好きな人はやだとかそんな感じの言葉を放つ。
遊ぶことはなくなった。
ミミはすごくガッカリしていた。
あとは私のことをみてほしい。
ミミも自分のことをみてほしいばかりに
毎週水曜日に行われる朝会には2人で遅刻して
みんなが座ってるところを歩いて座るとゆう目立つことをした。
私を見ていてくれたかわからないけど
私のことを少しでも気にかけてますようにと思った。
そんな毎日が続いて
とある日呼吸が苦しくなる日々が続いた。
これはドキドキしてるせいだと思ったが違った。
電車に乗るのも怖くなった。家にいても呼吸が苦しくなった。授業中も苦しくなった。給食に喉が通らなくなった。全部が全部怖くなった。
それはこれから一生抱えていく病気だった。
お医者さんに言われたのが
この病気になる人は最近増えてきてね、
100人に1人なるんだよ。
パニック障害とゆうんだ。
と宣告された。