たまゆらの恋 ~紅く濡れた夏~【完】

作者あね

「キスしたまま死にたい」私の目を見てそう言った…ケンカ好きで女好き…年下不良男と過ごした、ひと夏の熱い日々…弟の友達で校内じゃ有名人の彼との危険な恋の行方は?




‥‥‥‥



〝ねぇ‥息すんのヤめてもいい‥?


キスしたまま死にたい‥〟



‥好きになってはいけないと


わかっていたのに‥



‥絶対に幸せにはなれないと


知っていたのに‥



‥始めてしまいました‥



あの夏の‥


うだるような


けだるい空気の中で‥



私は‥まるで


カゴの中の虫ケラのように


非リキで‥無リョクでした‥



‥‥‥‥