何年先でも、君だけを。【完】

作者Tommy

「ずっと、待っていた。」そう言ったのは、一度も会った事のない人だった。その言葉に引き寄せられるように、恋をした。

桜舞う季節。

君に出会った。


そして、また。

何度でも、何度でも。

君に恋をする。




「僕が、分からない?」


そう言った、彼の瞳は真剣だった。


どうして、そんな瞳で私を見るの?


あなたには、初めて出会ったのに。



あなたが愛おしそうに呼ぶ、その名前は。


一体、誰?