「ずっと、待っていた。」そう言ったのは、一度も会った事のない人だった。その言葉に引き寄せられるように、恋をした。
桜舞う季節。
君に出会った。
そして、また。
何度でも、何度でも。
君に恋をする。
「僕が、分からない?」
そう言った、彼の瞳は真剣だった。
どうして、そんな瞳で私を見るの?
あなたには、初めて出会ったのに。
あなたが愛おしそうに呼ぶ、その名前は。
一体、誰?