君の前で泣いた日。

作者雪子

中学2年生の冬。君に恋をしました。
幸せな毎日が続くって信じていたのに。
気づくのに遅すぎた。かな。





放課後の校門前。 


グラウンドから聞こえる野球部の声。

外練中のバレー部の走る足音。




サッカーの練習着姿でこちらへ来た君。

その顔はいつにも増して暗い表情。








「どうしても…駄目なの…?」


泣きそうな顔の私を気遣うように

申し訳なさそうに君は言ったね。



「ごめん…。」




あぁ、何もかも終わったんだね。

もう戻れないんだね。



でもね、知ってたよ。

最初から君はきっと私のことなんて好きじゃなかった。

偽りの恋愛だったんでしょう。


そんな君のことを恨む気にはなれないのは

どうしてなんだろうね。



君と過ごした日々が






すごく・・・・・・



すごく・・・・・・






もどかしい______________________