伊東ミヤコ

恋する気持ちは、共通!
小鳥が主人公とはいえ、恋する気持ちは人間と一緒。

一瞬で恋に堕ち、周りが見えなくなるくらい一途に想い、行き場のない気持ちを胸に抱き続ける。

恋を知ったとたん、頑ななまでに強くなれるのも、また同じ。
自分を貫き通した、小鳥のはかなくも美しい最期は、温もりを感じさせつつも簡潔な文体の中で、なおさら胸に響くものがありました。

悲しいけれど、決してそれだけではない、心に残るお話。
絵本になったら、きっと素敵だろうなあ……。