鼓酔舞響

数百年後の出会いへの序章
「うりと夏休み」本編(著/ぬこさん)の冒頭シーンに繋がるまでの過去の物語を作者様が色々な思考を巡らせて書かれた番外編の作品です。

うりが瑠璃として産まれ家族や隣人、父親の仕事仲間から注がれる愛情溢れる素敵な物語でもあり、また哀しい物語でもあります。

とは言え、瑠璃(うり)の可愛さは本編同様に煌めく物があり、前記の通り、瑠璃を中心に様々な愛情の詰め込まれた物語… …

読み終えてから、本編冒頭シーンを迎える数百年前の時代に、こんな物語があったのだなって素直に感情移入の出来る物語でした。

自分は「うりと夏休み」シリーズは全作品読ませて頂きましたが、本編を含むシリーズを既に読まれた方、まだ読まれていない方も、この作品から本編へ、或いは本編からこの作品へ、と思える様に物語本編での、女の子の人形と一人の青年の素敵な出会いと日常への序章と言える心優しい愛情溢れる物語です。